4コマ漫画から映画になった『ホーホケキョとなりの山田くん』

1999年に公開されたジブリ映画『ホーホケキョとなりの山田くん』は、いしいひさいちが朝日新聞に連載している4コマ漫画『となりのやまだくん』および『ののちゃん』を原作としています。いしいひさいちはシニカルな笑いと、時にナンセンスな独特の感性で知られている漫画家で、代表作には『バイトくん』や、アニメ化もされた『がんばれ!!タブチくん!!』『おじゃまんが山田くん』などがあります。

極端なマスコミ嫌いのいしいは、『ホーホケキョとなりの山田くん』映画化時も、記者会見などに一切出席しないというのが映画化を許す条件だったと言います。『となりのやまだくん』は、いしいにとっては初めての全国新聞においての連載ですが、前述した通りの独特の感性により新聞4コマにしては時に難解なオチもある異色の作品です。また実在の有名人物に対しての強烈な皮肉、揶揄の類も見受けられます。

物語は、とある地方都市に住む山田家の人々の日常を綴ったもので、連載開始当初は長男のぼるが主人公的なポジションでしたが、妹ののちゃんの人気が出たために1997年にタイトルも『ののちゃん』に改められました。ののちゃんは小学3年生、グータラでお気楽な性格の女の子です。ちなみに彼女はもちろん映画にも登場しますが、主人公と言えるほど目立っているわけではありませんでした。

映画化の際には、4コマ漫画を劇場用の長編アニメにするために相当の苦労があったようで、要所に流行歌を流したり、芭蕉や山頭火の俳句を挿入したりと様々な工夫が見られます。なお、ジブリ映画のほかにも、2001年には『ののちゃん』のタイトルでTVアニメ化もされています。

Copyright(c) 2016   4コマ漫画から映画になった『ホーホケキョとなりの山田くん』   All Rights Reserved.